面白そうな学術雑誌(?)を見つけたので書きます。
 よくあるマッドサイエンティストのモチーフとして「学会から追放された異端の学者」というものがあります。(実際は学会といえども営利団体であるわけで、よっぽど会費を未納している等の理由がなければ退会させられることはありませんが)
 一方の現実世界では研究者の業績は学会に所属・発表することよりも、論文を出す方がインパクトがあります。そして、論文が学術誌に乗るためには、(一部例外を除き)同じ分野の専門家により、実験結果とそこから導かれる主張の妥当性がチェックされる必要性があります(査読)。
 そのため、科学的に疑義がある論文が論文として世に出ることは本来非常に難しくなっており、「学会から追放された異端の学者が書いた」ようなカルト的な研究が人の目に触れることは稀です。


 しかし、世の中には例外というものがあります。
 本記事でご紹介するJounal of Scientific Exporationという雑誌がその一つです。
 いくつか、この学術誌に掲載された論文をご紹介します。
(下記、PDFへ直接飛びますのでご注意ください)



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⇒エジプトやアステカ等の巨石文明が世界各所に存在していたことに、古代地球のポールシフトが関与しているのではないかという論文



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⇒ 遠隔装置によるマインドコントロールの可能性について主張した論文



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⇒子供の出生前の記憶(前世・前世と今世の間・子宮内・誕生時)についての研究
(この手の生まれ変わりについての研究はJBタッカーという人が大手ですが、著者が日本人(
中部大学の大門正幸氏と、医師の池川明氏)という点が興味深かったので)




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⇒超常現象におけるエネルギーを観測しようという主張
 (ブラックホールとか相対性理論とかエントロピーとかが出てきたけど、結局よくわからん)



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透視能力者による投資の研究。
 遠隔透視能力の中でも、ARV能力(連関透視能力:説明を読む限り、未来予見能力らしい)を用いて、FX取引をした。



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⇒北米大陸とユーラシア大陸間は、(新大陸発見以前の太古から)交流があり、文化的にも途絶していなかったとする研究



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⇒水棲UMAの目撃例とその特徴が多数一致することについての研究
 (未確認動物の研究ってcryptzoologyって表現するんですね。幻獣学って訳した方が適切な気も)



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⇒テレパシー研究における実験デザインについての論文



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⇒UFOの映像に録音されていた音の解析



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⇒実験中、偶然にも予知能力を得てしまったプラナリアについての研究



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⇒夢に現れる奇妙なシンボルについての報告



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⇒窓ガラス等についた奇妙な「手の跡」に関する研究



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⇒サスカッチ:ビッグフットは現生人類から枝分かれした化石人類ではないかという研究



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⇒ウィジャ盤を用いた実験に適したトラッキングシステムの開発に関する論文



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⇒未確認飛行物体による非人類知性体(エイリアン)との接触に関する論文




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⇒超能力研究において、被験者が喫煙者だと「タバコが吸いたい」という欲求が実験結果に影響するという報告



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⇒ホメオパシーは理論的に正しいから、従来医学の見地から批判するなという論文



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⇒ポジティブな気持ちで米を炊くと、見た目も美しいし大腸菌の増殖も抑制できるという研究




まだまだ紹介したいところですが、キリがないのでこの辺で。
幸いにも(?)オープンアクセスとなっているため、誰でも自由に閲覧することが出来ます。
興味のある方は、Jounal of Scientific Exporationを是非覗いてみることをお勧めします。




附録: Jounal of Scientific Exporation とはそもそも何なのか

 ジャーナルホームページの記載とWikipediaの記述をGoogle先生ベースで意訳して載せておきます。



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「JSEは、SSEの季刊の査読付きジャーナルです。 1987年以来、JSEは、既に確立された学問分野に関する異常な事例から、どの学問にも属さないような奇妙な現象、更に分野を横断した哲学的課題に至るまで、幅広い研究を取り扱っています。」




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「Society for Scientific Exploration(SSE)は、疑似科学の研究に取り組んでいるグループです。科学的研究において必要とされるものについての組織の意見は、主流の科学の意見としばしば対立します。批判者は、『SSEは科学的な主流からはるかに離れたいかがわしい思想を助長している』と主張しています。」


(批判の項目)

「『JSEは中立的で客観的であると主張していますが、隠れた目的を持っているようです。彼らは真のミステリーとして、疑似科学の助長に興味を持っているようであり、反対の立場からの証拠をほとんど無視する傾向があります。彼らは、ダウジング、ネオアストロロジー、ESP、およびサイコキネシスの実在を信じさせるような「学術」記事を公開しています。著名でアクティブなメンバーのほとんどは、そのような現象の存在を強く信じています。』( ”Skeptical Inquirer” 編集者・会員  Kendrick Frazier)

臨床コミュニティ心理学者でコネチカット大学社会心理学教授であるSeth Kalichmanは、このジャーナルを偽科学の出版社と見なしており、『UFO科学、超常的活動、超感覚的な力、アブダクションなどが流布される経路となっている』と主張しています。

科学哲学者であるノレッタ・ケルゲは、このジャーナルを『偽科学を制度化しようとする試みである』と評しました。

懐疑主義者であるロバート・シェファーの書くところでは、SSEは超常現象、ダウジング、生まれ変わりなどの特定の事象を肯定し、またこれらの事象が科学的に検証されていることを示唆する論文を発行しているとしています。また、印象的な学術的資格を持つ科学者によって印象的な専門用語で書かれたこれらの論文により、それらのトピックへのさらなる研究が必要であると他の科学者を納得させようとはしたものの、結局これらの記事は主流の科学コミュニティからの容認は得られなかったと主張しています。」